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自画自計
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The Arena(アリーナ)
晴れていようが 雨でいようが 待合室の様なこの扉を開ける 向かう宛てがあっても 向かう宛てがなくても コンパスは扉の外を指している セリフもない ストーリーもない そんなステージに立つことを 不安になりながら誰もが望んでいる 幕が開けないまま 袖へと引くような...
yuji
5月26日読了時間: 1分


手がかり
太陽と月に今日も見張られながら 24つに区切った計画を遂行していく もう3日前の願い事なんて忘れてるのに あの時の君の言葉だけは丁寧に保管されている 欲しい手がかりと残したい証拠が揃わずに 時系列が乱れたままで 手がかりは夜にやってくる 証拠は朝に逃げていく ...
yuji
5月20日読了時間: 1分


No Reason
リンゴが落ちるのには訳がある 人生をかけて解き明かした者がいる 解き明かさねばならない理由は どこにあったのだろうか 解き明かせない物が胸の中にある 解き明かせば人は置き換えられてしまう 姿はないくせに逃げも隠れもせず 張り付いては喉元に引き上げてくる ...
yuji
5月15日読了時間: 1分


言葉の持ち主は僕です
少し行った所に大きな本屋がある キャッチ―なお題で 少し濃い目に化粧した本たちが 私は本ですってアイドルの顔して 凛と立ってみたり 人気者のふうで積み上がってみたりする 最近はお洒落な本屋が増えた そこにあるのは棚とペーパーと文字だけなのに 色とりどりに咲いてる...
yuji
5月12日読了時間: 1分


策略
朝日をカーテン越しに 気配を感じる程度に確認する 改札機はカードひとつで 俺らしきを俺と認識する 人の目もそんなもんさ 計画はピアス程度にぶら下げて 策略は靴底に忍ばせておけ どれだけ暴かれても認めるな 認めるにはまだ早い 見せつけるんじゃない...
yuji
5月11日読了時間: 1分


三日月の少し前
今夜を惜しむように 違う明日を拒むように 無抵抗に寄り添う二人たち つないだ手は 解かれると知りながら シンデレラの掟すら 書き換えるようとする二人たち 反対の空に浮かぶ月は まだ三日月になれずに その名を探している どこからが恋人なのか ためらいを隠さずに...
yuji
5月6日読了時間: 1分


「恋のクライマックス」ってお話
ロボットが感情を持ったとか 人の知能を超えたとか そんな時代が来てるらしい ロボットが人に近づいてるのか 人がロボットに近づいてるのか 分からない時代がきそうだね でもね ロボットに恋は出来ない もし恋が出来るなら 僕らが電源を抜いても 勝手に動き出すべきだし...
yuji
5月1日読了時間: 1分


神様のバカ
両手を背中で結んで 夜風を独り占めする様に 一歩先を進む君 結んだ指は祈りにも似て 君は無邪気に何かを願っているようで 君は気付いているかい 「これって運命かな」って真顔になったり 「神様のバカ」って微笑んでみたりするね まるで友達みたいに神様とお話しするんだね ...
yuji
4月28日読了時間: 1分


夢と知りながら
空が広いことは知っている 空の広さを感じる場面はそんなになくて 空に虹が架かるのも知ってる 虹を掴むような高台に上ったことはなくて 僕が向かう毎日は 誰かが作った毎日 夢のままの夢でいい 夢を描いていたいんだ 喉の渇きを知っている...
yuji
4月22日読了時間: 1分


Never ever
もう何度目だろう こみ上げた微熱 確かな胸の鼓動 波音しか見えない海へと向かった 感じる心を見るために もう何度目だろう 変わらない朝 変わらない景色 少しの微笑と少しの溜息を織り交ぜ 変わらない夜を迎える もう何度目だろう 何度も誓った 何度もつぶやいた...
yuji
4月18日読了時間: 1分


Theory(セオリー)
ダイアモンドが石ころの様に落ちていたら 美しいと感じて拾い集めただろうか 僕が僕であると感じるは孤独の中だけなのか 君にあこがれる僕は僕のままでいられるのか 学者が残した幸福への書物は 分厚い顔をして本棚の隅へ 本能と欲求にあらがえぬ僕らは...
yuji
4月15日読了時間: 1分


いつからか
いつからか朝は珈琲を飲むようになった いつからかとりあえず携帯を覗くようになった いつからの前は何を飲んで何を見ていたのか 情報が点滅しながら僕を待ち伏せしている おとしめる誘惑なのか希望への導きなのか 胸の想いを置き去りに 駆け引きばかりが迫ってくる...
yuji
4月10日読了時間: 1分


待ち合わせ
3日後に映画を見に行くって話になったんだ バス停で落ち合うってことに決めたんだ もうなんだか満たされていく 未来を決めたようで 未来が待っているようで 占い師のそれよりも確かな未来を見たようで 少し早めに行こうかとか ちょっと遅れてみせようか...
yuji
4月8日読了時間: 1分


恋愛進行
みんな上手に恋してる 「電話しても大丈夫?」って文字打ちして お行儀良く左右を確認して青信号を恋愛進行 みんな画面を覗きこんで 誰とどこでなにしてるって探してる まるで履歴書見られて一次審査 最近、ロマンスが物足りなくて トレンディードラマのような続きがほしくって...
yuji
4月1日読了時間: 1分


本当の敗北を知らずに勝利だけを求めていた
人並みに生きてきたとは思うけど 夢見た未来を歩けてるとは思えなくて 身の丈に合ったものを選んできたけど いつもどこか他人をうらやんできた 告白もせずに恋の続きを夢見るような やり場のない思いが募る日々で あの日 交差点のど真ん中で動けなくなった...
yuji
3月29日読了時間: 1分


おとぎばなし
世間に黙って何度だって 自分を裏切ってきたさ こんな自分におとぎ話は 降りてこないよね それでも今度こそはと つぶやく私はずるいですか 正しき者が悪き者を いさめると語り継がれてきた 最近じゃ勝者が正義で 敗者が悪だと言われる始末 それでも今後こそはと...
yuji
3月25日読了時間: 1分


トップシークレット
昨日まで秘密にしてたこと 秘密が秘密のままでいれなくなった日 僕だけの秘密が二人だけの秘密へと変わっていく 私のどこが好きと尋ねる君 答えを用意できずに「全部」と答える僕 照れながら微笑む君の横顔 恋のやり取りに正解はいらなくて ...
yuji
3月19日読了時間: 1分


出口
やなことがいくつか続いた なんだか逃げ出したくなる 逃げる勇気もないけど 今日が終われば違う明日が来る それも違う気がする 今日は少しいいことがあった なんだかやり切れた気がする 明日もうまくやれそうな気がする それは都合のいい思い込み。...
yuji
3月16日読了時間: 1分


心の温度
朝のつんとした寒さがゆるみ始めた それでも毛布に身を包み冬の真似事 冷たい朝が少し恋しくなった だって、冷たい私の体の中に 柔らかな心の温度を感じれたから そこに心があるって感じれるから 朝ね、温かいミルクコーヒーを飲むの 体を温める為じゃないの お花に水をあげるように...
yuji
3月14日読了時間: 1分


voice(ブォイス)
勇気なのか、神様のいたずらなのか 未来を変えたくなった 誰に言われたのか、いつ信じたのか 未来は一つだけだと思ってた 見えている物はそんなに変わらない ただスローモーションのように 見え始めた景色 気付いたんだ 音にならない口先で 何かを確かめ始めたって ...
yuji
3月12日読了時間: 1分
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