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自画自計

散文歌


僕を僕で守れるのだろうか
僕は、僕を僕で守れるのだろうか 僕は、夢や愛を守れるのだろうか 不安が気配ならば 安らぎは感触なのか それでも 君を抱きしめるほど不安になり 君を想うほど安らぎを感じる 君は、君で君を守れるのだろうか 君は、僕や僕の愛で守れるのだろうか 嘘や強がりを守るみたいに この街と取引している それでも 失うものを失いながら 最後の手札は君に預けている 僕は、僕で君を守れているのだろうか 僕は、君で僕を守っていないだろうか それでいいのだろうか
yuji
11 時間前


紅恋
恋をしたんだ いや、恋に落ちたんだ それも違う 恋に襲われたんだ 優しい天使に 襲われたんだ そんな言い訳なら 少しは伝わるでしょうか あの時、私が抱いた恋は トゲの無い薔薇でした 赤すぎるぐらいの紅で 紅恋(くれあ)と呼ぶらしい せめてトゲがあれば 優しく抱けたのに 朝日を見ずに朝を迎えるように 恋をする前から恋に落ちては 恋人という名で繋がってみたけれど 孤独の夕焼けを抱えたまま意味を失ない 儚さと香りだけを頼りに その名を呼んでみたけれど その薔薇は美しさを増すばかり せめてトゲがあれば あなたの痛みを抱けたのに 今も私の中に トゲの刺さったままの恋が そんな恋でした そんな紅恋(くれあ)でした
yuji
4 日前


Love game
陰謀めいた色で恋を仕掛ける アナログの仕草でデジタルなフレーズを 口元へ Game 最初の駆け引きはスリルで Love 本気を見せたらルール違反 君の枕元に伏線を張って 夢の奥まで染めてみる 夜の側で月が合図を照らす 独りになれば罠が動き出す Game 恋することは出来るけど Love 恋に落ちたら負けなんて 誰が言い出したかも分からないフレーズに 今夜も踊らされる僕がいる 君に勝つ時 恋に負ける時 ― Love game
yuji
10月20日


レンズ
あんなに意地も見栄も張ってきた 何を守っていたのか忘れてしまったけど 車内で席を譲る若者 当たり前の仕草で 意外さを感じさせる 誰かから見る僕は 意外に映るだろうか それとも、その程度な僕だろうか そんな奴の言う事気にする必要ないよって どんな奴の言う事を気にしなきゃいけないの 多分 投げられた言葉は気にならない 気にしている物は その視線の奥にある 疑惑なのか 誘惑なのか 君の黒い瞳の奥に映る僕はどちらの顔をしていますか
yuji
10月16日


23.5°
やるべき事 やりたい事に 無駄に線を引いてみた やるべき事 君を愛する事 勝手に決めつけてみた 人は晴れ間を歩きたがる 雨が必要だと知りながら 僕は君へと向かいたがる 寂しさも必要だと知りながら 23.5° この星の傾き 僕の気持ちが君に傾く理由 ...
yuji
10月9日


心以上、言葉未満
言葉にならない物がいる 黙ってみても 叫んでみても それは言葉にはならない ただただ、そのもどかしさを 言葉にするだけで それが切なさってやつで 夏の火照りが色気だけを残す そんな頃合いに似ていて ただただ 海へと車を走らせる それぐらいしか出来なくて...
yuji
10月4日
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