今日の始まりまでに昨日を終える
- yuji
- 9月3日
- 読了時間: 1分
窓の半分下を光が洗っている
照らし終わった上半分には
今日の空がもう咲いている
窓の外ではみんなの記憶と記録が
絡み始めてる
僕の今日はまだ名簿にも載っていない
温かいコーヒーをカラカラの心に
流し込む
生きてる気がしてくる
呼吸が聞こえてきたころに
パソコンを照らす
心に気持ちを差し込むように
空っぽの心に残り物はないかを確認する
捨てきれない想いがあれば画面に写し取って
もう一度空っぽになったかを確かめる
そこまでが昨日の僕で
そこからが今日の僕で
黙って文字を眺めてみる
ただ眺めてみる
動き出すやつもいれば
こちらを見返して
にらめっこしたままのやつもいる
こいつが癖物なんだけど
引かれていく
僕ぐらいに癖が強い
似た者同士、最後は分かり合えると思ってる
時間が来て慌てて準備をする
今日に溶け込む準備
外に出れば今日が始まる
_____ まあ、そうなんだろうけど
僕の中の僕は、今日の役目を終えている
「また言葉を連れて帰ってくるんでしょ」って
どこか諦め顔で




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