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自画自計
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僕を僕で守れるのだろうか
僕は、僕を僕で守れるのだろうか 僕は、夢や愛を守れるのだろうか 不安が気配ならば 安らぎは感触なのか それでも 君を抱きしめるほど不安になり 君を想うほど安らぎを感じる 君は、君で君を守れるのだろうか 君は、僕や僕の愛で守れるのだろうか 嘘や強がりを守るみたいに この街と取引している それでも 失うものを失いながら 最後の手札は君に預けている 僕は、僕で君を守れているのだろうか 僕は、君で僕を守っていないだろうか それでいいのだろうか
yuji
21 時間前読了時間: 1分


紅恋
恋をしたんだ いや、恋に落ちたんだ それも違う 恋に襲われたんだ 優しい天使に 襲われたんだ そんな言い訳なら 少しは伝わるでしょうか あの時、私が抱いた恋は トゲの無い薔薇でした 赤すぎるぐらいの紅で 紅恋(くれあ)と呼ぶらしい せめてトゲがあれば 優しく抱けたのに 朝日を見ずに朝を迎えるように 恋をする前から恋に落ちては 恋人という名で繋がってみたけれど 孤独の夕焼けを抱えたまま意味を失ない 儚さと香りだけを頼りに その名を呼んでみたけれど その薔薇は美しさを増すばかり せめてトゲがあれば あなたの痛みを抱けたのに 今も私の中に トゲの刺さったままの恋が そんな恋でした そんな紅恋(くれあ)でした
yuji
5 日前読了時間: 1分


Love game
陰謀めいた色で恋を仕掛ける アナログの仕草でデジタルなフレーズを 口元へ Game 最初の駆け引きはスリルで Love 本気を見せたらルール違反 君の枕元に伏線を張って 夢の奥まで染めてみる 夜の側で月が合図を照らす 独りになれば罠が動き出す Game 恋することは出来るけど Love 恋に落ちたら負けなんて 誰が言い出したかも分からないフレーズに 今夜も踊らされる僕がいる 君に勝つ時 恋に負ける時 ― Love game
yuji
10月20日読了時間: 1分


レンズ
あんなに意地も見栄も張ってきた 何を守っていたのか忘れてしまったけど 車内で席を譲る若者 当たり前の仕草で 意外さを感じさせる 誰かから見る僕は 意外に映るだろうか それとも、その程度な僕だろうか そんな奴の言う事気にする必要ないよって どんな奴の言う事を気にしなきゃいけないの 多分 投げられた言葉は気にならない 気にしている物は その視線の奥にある 疑惑なのか 誘惑なのか 君の黒い瞳の奥に映る僕はどちらの顔をしていますか
yuji
10月16日読了時間: 1分


23.5°
やるべき事 やりたい事に 無駄に線を引いてみた やるべき事 君を愛する事 勝手に決めつけてみた 人は晴れ間を歩きたがる 雨が必要だと知りながら 僕は君へと向かいたがる 寂しさも必要だと知りながら 23.5° この星の傾き 僕の気持ちが君に傾く理由 ...
yuji
10月9日読了時間: 1分


心以上、言葉未満
言葉にならない物がいる 黙ってみても 叫んでみても それは言葉にはならない ただただ、そのもどかしさを 言葉にするだけで それが切なさってやつで 夏の火照りが色気だけを残す そんな頃合いに似ていて ただただ 海へと車を走らせる それぐらいしか出来なくて...
yuji
10月4日読了時間: 1分


3年6ヶ月と2日目
小さかった頃、母の横で座席に膝をつき 大きな窓に両手を当てて流れる景色を見て いた 初めてみる景色にワクワクしていたと思う 旅行に連れていかれれば、全てが新鮮だった 無人の改札、山道や揺れる橋、温泉と夕食 慣れない事ばかりで夜は寝つけなかった...
yuji
9月28日読了時間: 1分


クロスワード
どうしたって? どうもしないさ ただ泣きたいだけさ この空だって笑うし 思いっ切り 泣くじゃないか 見え透いた嘘を見て おろかだなんて 感じながら 自分の悲しみを 嘘にしようとする どうしようもない夜 クロスワード 意味を埋め合わせたなら 納得いくのだろうか...
yuji
9月23日読了時間: 1分


or
綱引きのような手応えで 引き寄せられない未来 右手で探った未来も 左手でつないだ夢も 手触りは変わらない気がして 無人の車列が車庫に入っていくように 静かに夢の奥へと入っていきたい 「これでいいのかな」って聞いてみたい こうするしかなかったけど...
yuji
9月19日読了時間: 1分


僕なりの愛、君だけの愛
昔色の電球が並ぶ高架下 不揃いのレンガ道を抜けていく 新鮮な古さとまだ知らぬ懐かしさが 交差している あんなに大きくて赤いタワーが ここからはオモチャみたいに見えて こんなに近くにいる君の瞳は 僕を包んでしまう 僕には僕なりの愛があってね 君にも君だけの愛があるでしょ...
yuji
9月14日読了時間: 1分


孤独よ
嵐は去った ちぎれた雲が 空に置いてある 僕の気持ちも ちぎっては置き去りにしてきた 捨て方も分からない この気持ち 誰かの落とした種を拾ってしまうことがある 育てたのは僕だけど 花を咲かせず そこにいる 抱きしめきれない夢 温もりそびれた愛 孤独ばかりが 育っていく...
yuji
9月9日読了時間: 1分


bpm(ビーピーエム)
愛してる 愛してみる 愛さずにいられない 愛しすぎてる どの愛を感じて どの愛を伝えたいの あなたはどの愛を求めていますか 会えない夜 会える夜 会っている夜 会った夜 どの夜を感じて どの夜を伝えたいの あなたはどの夜に私を感じますか 心拍数の高鳴りは...
yuji
9月5日読了時間: 1分


今日の始まりまでに昨日を終える
窓の半分下を光が洗っている 照らし終わった上半分には 今日の空がもう咲いている 窓の外ではみんなの記憶と記録が 絡み始めてる 僕の今日はまだ名簿にも載っていない 温かいコーヒーをカラカラの心に 流し込む 生きてる気がしてくる 呼吸が聞こえてきたころに パソコンを照らす...
yuji
9月3日読了時間: 1分


ノベライズ
あんなに悩んだのに 神様にも聞いたのに 結局、サイコロを 振ったような未来が 何度も鏡に映して 鏡の私に問いかけた 赤色のワンピース 今も値札がうなだれて 私の夢は いつも優しいだけで 私の願いは いつも綺麗なだけで 恋愛小説なんかを読み込んで 青春らしき文字を...
yuji
8月29日読了時間: 1分


自由と好き勝手
今日の役目を終えたようなアスファルトが まだお前がいたかと俺を迎える 誰もいないから好きに渡れよって 赤い顔したやつが 点滅しながら俺を誘ってくる ゼブラ色なんてもう意味をなくして おかしな歩幅でためらいを捨ててみる 自由と好き勝手の間ぐらいを ...
yuji
8月21日読了時間: 1分


半分の罪
月が半分で座っている 残りは嘘と欲望で満たしてみるかい いつも耳もとにぶら下げていた想い 片方だけ どこかに置き忘れている 麻酔を打たれたような足取りで 心の余白をなんとか守りながら バスに身を投げ込んで 逃れてみる あなたと反対方向のボタンを押して...
yuji
8月18日読了時間: 1分


嘘をください
未完成なまま動き出すこの気持ち 戸惑いだなんて綺麗な言葉じゃ飾れなくて ただ確かめたい 口紅色の危うさを 嘘をください 君を信じられる 嘘をください 君が隠したい君を ねぇ、君は“嘘”をつきますか? 迷宮入りしそうな瞳で 時効が成立したかのように...
yuji
8月11日読了時間: 1分


NとS
僕が惹かれていく人を僕は分かる この心とは長い付き合いだから 憧れを追う人に僕は憧れてしまう 間違いない、磁石くらいの正確さで 13枚のカードを差し出されて ジョーカーを撫でる指がためらわない 目を反らした僕を君は見逃さない 笑顔で気づかぬふりをする...
yuji
8月6日読了時間: 1分


ノーガード
感触の変わらない物ばかり見せられて 満足を刷り込まれている 見てもいない物を滑らかな舌触りで 「それはフェイクだよ」と得意げに いつからだろう ポーカーフェイスな言葉で ベイビーフェイスを歌ってる どこからが俺の言葉だろうか 耳をふさげば聞こえてくるはず...
yuji
8月2日読了時間: 1分


ガードレール
自分の弱さを隠したくない夜がある 誰かのせいにして誰かを求めている そうやって明日のパズルを組み立てながら 崩れそうな不安を積み上げている ガードレール越しで携帯を覗く子 家路を止めてまで見つめるその画面に 映るものは なんだろうか 分厚い辞書を雑にめくって...
yuji
7月31日読了時間: 1分
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