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自画自計
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永遠は続く
あんなに欲しいと願った 孤独とか 明日とか差し引いても 欲しかった 選べるものから選んだ 訳じゃない 全部あったとしても 満たせない物 そして時というやつが流れて 手の中を あの時を見つめて どうして欲しかったのかと 永遠はない 終わりはある だから せめて 終わるまで 永遠であってほしい 疑いもせずに 手に入らないものばかり 輝やいている 触れなかったものだけが 綺麗なままで 時間のせいじゃない 僕が汚している 僕の言葉で 僕の仕草で 触れすぎたせいで いっそ 無くしてしまえば 綺麗に輝き続けるの 傷つけては 縫い合わせるような日々だけど 永遠はない 終わりはある それでも 隣で笑う君をみると 何も終わらせられない 終われない
yuji
4 日前読了時間: 1分


ジェリーフィッシュ
ミシン目で繋ぎ止めていた心の隅を 柔らかい手つきでもぎ取られていく チケットを握らされ 証拠を握られる 振り返る僕 出口も入口も見失う 満たされた水槽 同じ景色を泳ぐ人並み 見つめて見つめられて それだけを許し合って ここは 撮影禁止って書いてあるだけ 愛し方と愛され方が 触れたがっている ジェリーフィッシュ 硝子越しに見た誘惑 白さも突き抜けて 何も求めぬ失色の美しさ 水槽を眺めている 独り言を繰り返している ジェリーフィッシュ 時々泳いだふりをする 誰かの影が邪魔をして 隠し事が増えていく もう硝子をなぞりながら 水槽ごと掴みかけている
yuji
4月29日読了時間: 1分


守るべきもの
また約束を 自分との約束をひとつやぶった どうせ何も変わらないと 未来ごとゴミ箱へ 眠ることさえ 何のために目を閉じるのかと どうせ使い捨ての今日 二度と戻らない今日 君を悲しませていい理由なんて どこにもなかった 君の優しさに付け込んだ 自分が嫌いになっただけ そんなわがままで 君へサヨナラを口にしました 君は何も言わず 何も聞かず ただうなずくだけでした 拝啓 春の風はやさしいですね 君に偶然出会えそうな気がします 今、僕の横にいる人は 少しわがままだけど よく笑う子でね 毎日が慌ただしくて 手におえない時もあるけど いとおしく思えてね 相変わらずの僕だけど 君が言葉にしなかった約束 それだけは守りたくて 君はときどき 僕に会いに来るけど 僕も君に 会いに行けているでしょうか 春の風に吹かれているでしょうか あの時 去ったつもりの僕だけど 置いていかれたのは 僕で 守るべきものを 残していった君へ
yuji
4月22日読了時間: 1分


夜の約束
指に飾る宝石 過去の恋を付けたり外したり あの日の約束を ため息で飾ったくすり指 一人のほうが楽だからって 言ってみたけど 恋意外に何をすればいいのか 分からない 悲しい時ばかり 決意をしてきた ほずれた糸を ちぎっては またほどけていく 私の決意 約束の傷跡だけが残る 指先に 包帯を当てる仕草で また指輪を 守りたいものは 守れないもの あなたとした 夜の約束 「また明日ね」を 待っている オーダーメイドした 指先だから 私はまだ あなたに抱かれている
yuji
4月18日読了時間: 1分


始発
運ばれていく 勇気じゃない方の道へ 選んだはずの道は 逃げ道って書いてある そんなふうに 朝が来るまで夜を使い続けた 遮断機の音に 慣れきった僕らの踏切 つり革につかまった僕の未練 高架下に捨てるつもりだったけど 改札の中にまで連れてきて 結局、今日を生きる理由にしている 左に消えていく街の景色 右目で後追いする僕の気持ち 恋の終着駅 そんなお洒落な駅 見たくない 降りたくもない 始発にゆれる僕は 君との始まりだけを 降りられずにいる
yuji
4月11日読了時間: 1分


二時間半の私
こんな朝になることは分かっていた それでも昨日を逃げるように今日にした 汚れた部屋の隅を ただ見つめるだけで 分かりすぎて ごめんねって思う 少しうまくいっていた 恋だとか夢だとか 積まれた本の 最初をめくってばかりで 見とれてるだけの私は 映画館の通路側 どことなく他人事な 二時間半の私 「帰りたくない」って 言えばよかった 言わせてほしかった 「寂しい」って 思えばよかった 不自由になればよかった えっ 綺麗でしょ? 心に刺さらない映画の私 ちゃんとエンドロールが流れている
yuji
4月6日読了時間: 1分


三流
歴史から学べることが一つあるって 聞いたんだ 人は学ばないって事 歩き方なんて 考えもしなかった だって 歩いてるし 歩けてる したいように してきた訳じゃない なりたいように なってきた訳じゃない なるように なってきた 違う明日が来ると思っている 変わらないと って言いながら 愛し方なんて 考えもしなかった だって 愛してるし 君がそこにいる あの日願った 君さえいればって 願いは 叶えてもらっただろ まさか 忘れてないよね ちゃんと お礼はしたかい ちゃんと 約束は守っているかい 次の願い事をしていないかい どこか 三流みたいな願い方で まだ 願っている
yuji
3月30日読了時間: 1分


青くなる言葉たちへ
書き残した言葉は その言葉のまま残る どこからどう見ても変わることはない しかしながら言葉は普遍ではない 朝焼けなのか 夕焼けなのか 恋なのか 愛なのか 同じように見えて 意味を違えてくる 感じ方を変えてくる 言葉を並べ続けたなら いつか美しい言葉を残せるだろうか 恋を沢山すれば いつか素敵な恋をするだろうか どうだろうか 5年後の3月、今の言葉たちを見返したとき 「青いな」と呼べたらいい 愛情と懐かしさを持ってそう呼びたい 5年後の3月にまた会おう 青くなる言葉たちよ
yuji
3月25日読了時間: 1分


Middle 8
電話一杯に 寂しさを詰め込む君 君の寂しさを 分けてもらえたようで 僕の胸は温まる 歌を聴くように 君のお話を聴く 世界に一曲だけの ありふれた名曲を 僕のコーラスで 寂しさは 恋しさですか? そんな問いで 困らせてみたいけど 君の歌は 終わることを知らなくて 僕の歌は サビを迎えられずにいる いっそ迎えに行くよ その寂しさを 電話越しなら言えそうで 君の寂しさはミドルエイトなのか 僕はサビを歌ってしまいそうだ
yuji
3月18日読了時間: 1分


適温
プラネタリウムを貼り付けた朝に出会う 気付かれないように窓をそっと開ける まだ「好き」の意味がlike程の赤さで こちらをのぞきこむように右と左だけに 今日が綺麗だとは言わない それでも後回しにしてきた 今日が苦しいとも言わない それでも気付き始めている 冷たい部屋の中でふわふわと浮かぶ湯気 珈琲の温もりは少し冷ましたぐらいが お好みで、そのままでいてくれたらと 両手で包んでみるけど それでもふわふわと 愛にも温度があるみたいで それでもうまく計れなくて 愛にも適温があるみたいで それでも冷める気配が無くて まだ触っちゃいけない気がするんだ それでも温もりを感じたくて 恐る恐る口元に運んでしまう そして優しく息を吹きかけてみる 今日が綺麗だとは言わない それでも本気じゃないからって 今日が苦しいとも言わない それでも恋ってどんなだっけ 一口、ほんの一口だけ触れてみる 仕方がないくらいに染込んでくる どうしよう どうしよう
yuji
3月12日読了時間: 1分


ムード
情熱を口に噛み 言葉が熱を帯びる。 口のしじまに 吐息だけが息をしている。 画廊のような世界が紡ぎ出されては、 逃げ道を失うほどに マスターピースを受けてしまう。 そんな一瞬が 秒数を数え始めても、 ゼロの境地を超えられない。 彗星のシグナルを 受信するよりも先に、 心がムードを感じ取ってしまう。 未来を放棄したわけじゃないのに、 過去をすべて奪い取られていく。 今この、 口づけに。
yuji
3月6日読了時間: 1分


レジスタンス
負けた事は認めている こんなに痛いんだね 負け方を選んでいる 負けも悪くはないって たどり着いた自販機 押したいボタンが分からなくて 流れもしない涙を 流し込んでいる こちらを散々あおって 背中を押したくせに 突然、自分で自分の過去を人質にとるような 夜の車両で役柄を終えた人達に出会う 結局 そんな景色しか味方にならなくて そうやって敗者の振りばかりで そうやって敗者になれずにいる 誰かを抱いて眠れば 越えられない夜はなかったのに 自分で自分を抱いても越えられない そんな夜を知った 俺は敗者におびえたレジスタンス それでも 逃げだしそうな俺の背中をつかんだ レジスタンス
yuji
2月28日読了時間: 1分


これ以上の恋
夢を持てって言われてきた 何度も見たさ 叶わない夢を しまいには現実を見ろって 言われる始末さ 馬鹿げてる 答えがある問題用紙を配られて 採点された未来が 笑っている 今が満点だとは思わないけど 今のベストだと 言っておく 叶わなかった恋を 確かに抱いている これ以上の恋はないって 僕は言った 覚えている そんな僕を思い出しながら また恋を これ以上の恋を しようとしている まさかね 書いては消して 消しては書いて 消した跡が消えないまま 次の問いへ 進んでいる 君ならどう答えるの? 一瞬、僕を見て 迷わず書き始めた 「 あなた次第 」
yuji
2月22日読了時間: 1分


答え合わせ
本当は こう思うんだ そこにある幸せだとか かけがえのない今日だとか まだ見えなくて ましてや生きることの喜びさえも テストに出ることは たくさん教わった 恋の足し算だとか 愛の化学反応だとか 君が先生なら 甘めに採点してくれるかい 感じることを 感じるままに演じてみても 踊り明かした夜には 何もなくて まだ 歌の中でしか好きと言えなくて 想像もしない僕を どう創造しようかなんて 僕一人じゃ 出来そうもなくて 恋の景色がラブソングなら 愛の温度は子守唄のようで ねぇ、こう思わないかい 胸の鼓動が二人を刻む 時計の針がいらなくなる 触れないまま 確かに抱きしめている
yuji
2月12日読了時間: 1分


君の番だよ
どうしようか お話の続きを どうするんだい 君の番だよ マリオネットの 指先を 運命に結び直す 少女の顔で 手渡された 白紙のチケット 行き先を書き込む 僕の指先 イニシャルトークの危うさで 繋ぎ合わせた会話の暗号解読 NとSを引きはがす あの切なさ 感覚と感触 そんな距離の君と僕 どうしようか なんて言わない どうするんだい 夜の番だよ 夜は越えない 結末も迎えない 時刻表の 最後の数字が立ち止まっている
yuji
2月6日読了時間: 1分


7曲目
肩書きを上手く脱げないまま 感触の変わらない手を ポケットに投げ込んで 地下鉄へ向かうエスカレーター 上る人の行方を横目に 下る僕の行方が消える タンカーの様な隙間だらけの座席 常習犯のほほ笑みで 麻酔とメスがまちぶせ 俺の知らない言葉が 今夜を足止めしては 俺の詩には無い手触りで 脈を打ち始める 時間も恋人も 飛ばない鳥も飛べない鳥ですら 同じ場所にいる 見つめ合えずにいる 今夜も流れてくる 今夜も聴けずにいる 7曲目
yuji
2月1日読了時間: 1分


折り目
自分を疑い始めたのは いつからだろう 手に出来ない物を 欲しがるようになった 自分に期待し始めたのは いつからだろう 手に出来そうな物が つまらなく見えていた 例えば 読みかけの恋なのに 最後のページを覗いてしまうような 折り目をつけたままの 残されたストーリー 笑うことも泣くことも 片手で出来る時代に 冷たい画面をなぞって 温もり探している あなたに会えない夜は 星を眺めればいいのに カーテン越しの恋人たちを うらやんでしまう 例えば 大丈夫だよって言ってみる 愛し方の口元を噛みしめて わがままになりたい私を試している
yuji
1月26日読了時間: 1分


最前線
昨日までの正解が 日めくりの様に フィクションになっていく そんなヒストリーじゃ ヒステリーを起こしそうで 僕の言葉でさえ 明日にやられそうで カジュアルが答えだなんて ニュートラルに侵される 僕のパーソナル 運命線をたどりながら 導火線に迫られる 僕の最前線 言葉が重力を失い 距離が引力を帯びる 君の指と僕の指が触れる
yuji
1月18日読了時間: 1分


預言者
夢に割り込むように 二度と来ない今日がせかしてくる 毛布の中が心地よくて 大衆の中から抜け出せなくて 現実って音がやかましくて イヤフォンでキャンセル 断れない未来が 契約書を突き付けて胸の奥で鳴っている 画面越しの占いが 最高の一日だって言うけれど 俺の未来は俺で当てれそうで 平凡て書けば当たりでしょ 占い師が 占い師の未来を予言するような日々で 今日の終わりに感じる 俺の気持ちが透けてくる 明日が来ないと言ったら 嘘みたいな今夜を選べそうで 明日が来ないと言ったら ペテン師の顔で明日を探しそうで 今夜が終わるその前に 「まさかね」って言わせてみようか
yuji
1月13日読了時間: 1分


恋/愛
電話越しに聞こえてくる 君のおはよう 起きかけの夢の前で 君の温もりを感じて 贅沢な朝でしょって 君の微笑む声 置時計が時を忘れて 呆れてる ここが恋で ここからを愛で 君が遅れて来る 膨れて見せるけど 賢い猫の素振りで 腕にしがみつく 反則なんだけど 正解な気がして 甘いだけの恋を 疑う暇もなくて これも恋で どうすれば愛で 寂しさの雨が 僕らを試す日も来る 愛の折り傘を ちゃんと預けておきたい 今はまだ 恋ときどき愛だけど
yuji
1月7日読了時間: 1分
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