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自画自計
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今日の始まりまでに昨日を終える
窓の半分下を光が洗っている 照らし終わった上半分には 今日の空がもう咲いている 窓の外ではみんなの記憶と記録が 絡み始めてる 僕の今日はまだ名簿にも載っていない 温かいコーヒーをカラカラの心に 流し込む 生きてる気がしてくる 呼吸が聞こえてきたころに パソコンを照らす...
yuji
9月3日読了時間: 1分


ノベライズ
あんなに悩んだのに 神様にも聞いたのに 結局、サイコロを 振ったような未来が 何度も鏡に映して 鏡の私に問いかけた 赤色のワンピース 今も値札がうなだれて 私の夢は いつも優しいだけで 私の願いは いつも綺麗なだけで 恋愛小説なんかを読み込んで 青春らしき文字を...
yuji
8月29日読了時間: 1分


自由と好き勝手
今日の役目を終えたようなアスファルトが まだお前がいたかと俺を迎える 誰もいないから好きに渡れよって 赤い顔したやつが 点滅しながら俺を誘ってくる ゼブラ色なんてもう意味をなくして おかしな歩幅でためらいを捨ててみる 自由と好き勝手の間ぐらいを ...
yuji
8月21日読了時間: 1分


半分の罪
月が半分で座っている 残りは嘘と欲望で満たしてみるかい いつも耳もとにぶら下げていた想い 片方だけ どこかに置き忘れている 麻酔を打たれたような足取りで 心の余白をなんとか守りながら バスに身を投げ込んで 逃れてみる あなたと反対方向のボタンを押して...
yuji
8月18日読了時間: 1分


嘘をください
未完成なまま動き出すこの気持ち 戸惑いだなんて綺麗な言葉じゃ飾れなくて ただ確かめたい 口紅色の危うさを 嘘をください 君を信じられる 嘘をください 君が隠したい君を ねぇ、君は“嘘”をつきますか? 迷宮入りしそうな瞳で 時効が成立したかのように...
yuji
8月11日読了時間: 1分


NとS
僕が惹かれていく人を僕は分かる この心とは長い付き合いだから 憧れを追う人に僕は憧れてしまう 間違いない、磁石くらいの正確さで 13枚のカードを差し出されて ジョーカーを撫でる指がためらわない 目を反らした僕を君は見逃さない 笑顔で気づかぬふりをする...
yuji
8月6日読了時間: 1分


ノーガード
感触の変わらない物ばかり見せられて 満足を刷り込まれている 見てもいない物を滑らかな舌触りで 「それはフェイクだよ」と得意げに いつからだろう ポーカーフェイスな言葉で ベイビーフェイスを歌ってる どこからが俺の言葉だろうか 耳をふさげば聞こえてくるはず...
yuji
8月2日読了時間: 1分


ガードレール
自分の弱さを隠したくない夜がある 誰かのせいにして誰かを求めている そうやって明日のパズルを組み立てながら 崩れそうな不安を積み上げている ガードレール越しで携帯を覗く子 家路を止めてまで見つめるその画面に 映るものは なんだろうか 分厚い辞書を雑にめくって...
yuji
7月31日読了時間: 1分


愛が言わなかったこと
あの頃はよかったって 昔大人が言ってた 昔はよかったって 今は俺が言っている 便利さや手軽さは手に入れた それでどうした どうなった 飾ることも隠すことも出来なかったもの フィルムが入ったままの俺の気持ちとか 口ずさんでたラブソング...
yuji
7月24日読了時間: 1分


例えば今夜の話
知られてはいけない事と 隠したい事は意味が違う 知られたい事と 伝えたい事も大きく違う 「意外だね」って言葉が好きだ 小さな声で大きな夢を語るような 山頂の空気が美味しいみたいに 都会の空気に夢を混ぜて香らせてみたい なんの話をしてるのかいって...
yuji
7月19日読了時間: 1分


リミテッド
どおした 何がそんなに怖い どおした そんな顔してちゃ 欲しい今日があくびをしながら お前さぁって 説教始めちまう リミテッド 感じれるだけの リミテッド 勇気を集めてみる 足りなくっていいじゃないか 不安もネクタイごと結んで ...
yuji
7月15日読了時間: 1分


証拠
終えたい理由もなく今日が終わる 月が昇らない夜を見ている 空っぽの冷蔵庫を冷やし続けるようで ただ消耗していく心 今日すれ違ったものはなんだろうか 他人の欲望 隣人の希望 心をかきむしっては通り抜けていく テレビ画面の出来事の様に ...
yuji
7月8日読了時間: 1分


予感と直感
僕には今日の終え方がある 最後の望みの様に ポストを覗きこむ 何か良い知らせはないかと やっぱりそうか そんなに上手くはいかない 分かってはいたよ でも期待もしてたんだ 予感ばかりの日々で 直感が育たなくて 言葉は出てくるさ 誰かの振りした言葉...
yuji
7月4日読了時間: 1分


強さや弱さじゃない物
誰かが落とす事実は僕を歪めていく ダイレクトに目撃したものですら ゆがんで感じてしまうことがある 自分の感情ですら疑いながら足跡を決めていく 僕の前提は経験なのか歴史なのか 手がかりは胸の中なんだと 証拠にもならない物を 愛や勇気 希望や喜び いつもそばにいたい ...
yuji
6月29日読了時間: 1分


進まない自由
今まで前進してるのか 後退してるのかも 気付かずに過ごしてた 時計の針が進むこと 明日の天気が変わる事 季節が変わることで 僕も進んでると思ってた 毎日が必死で 倒れ込むように 一日を終えてた それだけでも十分だと思ってた ある日 何の予定もない休みを迎えた...
yuji
6月24日読了時間: 1分


サスペンス
例えば 誰かの活躍に勇気をもらったと 群衆の歓声が映る画面 俺は何をしているのかと 劣等感を募らせ嫉妬に溺れる 俺のサスペンスはそこに無い 例えば 流行の装いを真似てみるより 好きじゃない色に着替えてみる 話題の甘さに並んでみるより...
yuji
6月19日読了時間: 1分


不幸せですか
今日を始めたからには 今日を終えていく どこかで 家へと向かう道を 帰り道って言うけど 今朝 扉を開けて 見た道は 夢路だったのか 幸せは瞬きぐらいにあるけど 幸せだらけな日々って どこかな 欲張りで寂しがりな僕に 恋はわがままですか ...
yuji
6月17日読了時間: 1分


ファーストシーン
都会は僕を識別し 演技力を測っては 僕に役柄を与えてくる 役柄を違えてみると 鋭く二度見しては ため息の様な空気を漂わせる 壊れかけた夜空に月だけが浮かんで 寂しさの行き場を失っている 胸の痛み 心の一番大事な所まで 溶かしている 愛を伝える時の勇気と...
yuji
6月11日読了時間: 1分


左手の頃
利き手で「好き」を 書いてるうちは まだ憧れの時 利き手を使えず 左手に持ち替えた頃合い 恋はその辺りにいる 恋を隠してること知ってほしくって まばたきを忘れてる 乙女心とか 純愛とか キスの意味とか解らなくて 甘く 甘く ただ甘く もう十分温めてきたの...
yuji
6月7日読了時間: 1分


次の言葉を探している
自販機の前に立ち 今日を終える合図を押す 逃げ切った気分で喉の奥へ流し込む 心の行き場を探して終電車に揺られていく 斜めな夢に落ちる人 今夜を終えれずはしゃぐ声 帰る場所はあるのに 行きたい場所が見えなくて もう流行もしない横文字が頭を横切る ...
yuji
5月30日読了時間: 1分
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