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自画自計

散文歌


守るべきもの
また約束を 自分との約束をひとつやぶった どうせ何も変わらないと 未来ごとゴミ箱へ 眠ることさえ 何のために目を閉じるのかと どうせ使い捨ての今日 二度と戻らない今日 君を悲しませていい理由なんて どこにもなかった 君の優しさに付け込んだ 自分が嫌いになっただけ そんなわがままで 君へサヨナラを口にしました 君は何も言わず 何も聞かず ただうなずくだけでした 拝啓 春の風はやさしいですね 君に偶然出会えそうな気がします 今、僕の横にいる人は 少しわがままだけど よく笑う子でね 毎日が慌ただしくて 手におえない時もあるけど いとおしく思えてね 相変わらずの僕だけど 君が言葉にしなかった約束 それだけは守りたくて 君はときどき 僕に会いに来るけど 僕も君に 会いに行けているでしょうか 春の風に吹かれているでしょうか あの時 去ったつもりの僕だけど 置いていかれたのは 僕で 守るべきものを 残していった君へ
yuji
1 日前


夜の約束
指に飾る宝石 過去の恋を付けたり外したり あの日の約束を ため息で飾ったくすり指 一人のほうが楽だからって 言ってみたけど 恋意外に何をすればいいのか 分からない 悲しい時ばかり 決意をしてきた ほずれた糸を ちぎっては またほどけていく 私の決意 約束の傷跡だけが残る 指先に 包帯を当てる仕草で また指輪を 守りたいものは 守れないもの あなたとした 夜の約束 「また明日ね」を 待っている オーダーメイドした 指先だから 私はまだ あなたに抱かれている
yuji
5 日前


始発
運ばれていく 勇気じゃない方の道へ 選んだはずの道は 逃げ道って書いてある そんなふうに 朝が来るまで夜を使い続けた 遮断機の音に 慣れきった僕らの踏切 つり革につかまった僕の未練 高架下に捨てるつもりだったけど 改札の中にまで連れてきて 結局、今日を生きる理由にしている 左に消えていく街の景色 右目で後追いする僕の気持ち 恋の終着駅 そんなお洒落な駅 見たくない 降りたくもない 始発にゆれる僕は 君との始まりだけを 降りられずにいる
yuji
4月11日


二時間半の私
こんな朝になることは分かっていた それでも昨日を逃げるように今日にした 汚れた部屋の隅を ただ見つめるだけで 分かりすぎて ごめんねって思う 少しうまくいっていた 恋だとか夢だとか 積まれた本の 最初をめくってばかりで 見とれてるだけの私は 映画館の通路側 どことなく他人事な 二時間半の私 「帰りたくない」って 言えばよかった 言わせてほしかった 「寂しい」って 思えばよかった 不自由になればよかった えっ 綺麗でしょ? 心に刺さらない映画の私 ちゃんとエンドロールが流れている
yuji
4月6日


三流
歴史から学べることが一つあるって 聞いたんだ 人は学ばないって事 歩き方なんて 考えもしなかった だって 歩いてるし 歩けてる したいように してきた訳じゃない なりたいように なってきた訳じゃない なるように なってきた 違う明日が来ると思っている 変わらないと って言いながら 愛し方なんて 考えもしなかった だって 愛してるし 君がそこにいる あの日願った 君さえいればって 願いは 叶えてもらっただろ まさか 忘れてないよね ちゃんと お礼はしたかい ちゃんと 約束は守っているかい 次の願い事をしていないかい どこか 三流みたいな願い方で まだ 願っている
yuji
3月30日


青くなる言葉たちへ
書き残した言葉は その言葉のまま残る どこからどう見ても変わることはない しかしながら言葉は普遍ではない 朝焼けなのか 夕焼けなのか 恋なのか 愛なのか 同じように見えて 意味を違えてくる 感じ方を変えてくる 言葉を並べ続けたなら いつか美しい言葉を残せるだろうか 恋を沢山すれば いつか素敵な恋をするだろうか どうだろうか 5年後の3月、今の言葉たちを見返したとき 「青いな」と呼べたらいい 愛情と懐かしさを持ってそう呼びたい 5年後の3月にまた会おう 青くなる言葉たちよ
yuji
3月25日
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