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自画自計

散文歌


答え合わせ
本当は こう思うんだ そこにある幸せだとか かけがえのない今日だとか まだ見えなくて ましてや生きることの喜びさえも テストに出ることは たくさん教わった 恋の足し算だとか 愛の化学反応だとか 君が先生なら 甘めに採点してくれるかい 感じることを 感じるままに演じてみても 踊り明かした夜には 何もなくて まだ 歌の中でしか好きと言えなくて 想像もしない僕を どう創造しようかなんて 僕一人じゃ 出来そうもなくて 恋の景色がラブソングなら 愛の温度は子守唄のようで ねぇ、こう思わないかい 胸の鼓動が二人を刻む 時計の針がいらなくなる 触れないまま 確かに抱きしめている
yuji
2 日前


君の番だよ
どうしようか お話の続きを どうするんだい 君の番だよ マリオネットの 指先を 運命に結び直す 少女の顔で 手渡された 白紙のチケット 行き先を書き込む 僕の指先 イニシャルトークの危うさで 繋ぎ合わせた会話の暗号解読 NとSを引きはがす あの切なさ 感覚と感触 そんな距離の君と僕 どうしようか なんて言わない どうするんだい 夜の番だよ 夜は越えない 結末も迎えない 時刻表の 最後の数字が立ち止まっている
yuji
2月6日


7曲目
肩書きを上手く脱げないまま 感触の変わらない手を ポケットに投げ込んで 地下鉄へ向かうエスカレーター 上る人の行方を横目に 下る僕の行方が消える タンカーの様な隙間だらけの座席 常習犯のほほ笑みで 麻酔とメスがまちぶせ 俺の知らない言葉が 今夜を足止めしては 俺の詩には無い手触りで 脈を打ち始める 時間も恋人も 飛ばない鳥も飛べない鳥ですら 同じ場所にいる 見つめ合えずにいる 今夜も流れてくる 今夜も聴けずにいる 7曲目
yuji
2月1日


折り目
自分を疑い始めたのは いつからだろう 手に出来ない物を 欲しがるようになった 自分に期待し始めたのは いつからだろう 手に出来そうな物が つまらなく見えていた 例えば 読みかけの恋なのに 最後のページを覗いてしまうような 折り目をつけたままの 残されたストーリー 笑うことも泣くことも 片手で出来る時代に 冷たい画面をなぞって 温もり探している あなたに会えない夜は 星を眺めればいいのに カーテン越しの恋人たちを うらやんでしまう 例えば 大丈夫だよって言ってみる 愛し方の口元を噛みしめて わがままになりたい私を試している
yuji
1月26日


最前線
昨日までの正解が 日めくりの様に フィクションになっていく そんなヒストリーじゃ ヒステリーを起こしそうで 僕の言葉でさえ 明日にやられそうで カジュアルが答えだなんて ニュートラルに侵される 僕のパーソナル 運命線をたどりながら 導火線に迫られる 僕の最前線 言葉が重力を失い 距離が引力を帯びる 君の指と僕の指が触れる
yuji
1月18日


預言者
夢に割り込むように 二度と来ない今日がせかしてくる 毛布の中が心地よくて 大衆の中から抜け出せなくて 現実って音がやかましくて イヤフォンでキャンセル 断れない未来が 契約書を突き付けて胸の奥で鳴っている 画面越しの占いが 最高の一日だって言うけれど 俺の未来は俺で当てれそうで 平凡て書けば当たりでしょ 占い師が 占い師の未来を予言するような日々で 今日の終わりに感じる 俺の気持ちが透けてくる 明日が来ないと言ったら 嘘みたいな今夜を選べそうで 明日が来ないと言ったら ペテン師の顔で明日を探しそうで 今夜が終わるその前に 「まさかね」って言わせてみようか
yuji
1月13日
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