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自画自計

散文歌


エラーコード
呼吸のひとつもまともにできない 主導権を完全に握られた感情 触れては消えて 見つめては光る チカチカと音を立てる蛍光灯 愛の加害者が 恋の被害者へ落ちていく 問われているのは 寂しさの在りか ありきたりの仕草を アリバイにして 都合のいい言葉を 証拠に貼り付ける 慣れた指先で打ち込んだパスワード エラーコードが本音を誘っている いつもの夜が いつも通りにならなくて 問われているのは 寂しさの在りか ためらいも 恥じらいも 夢の続きも 明日の事も 薄らいでいく ソファーの隅で 呼吸を感じ合えたなら
yuji
42 分前


サヨナラのあと
今日のサヨナラの後 次の約束は交わしたけど 同じ気持ちで会えるだろうか 変わらずに変わっていく それだけなのに 二度目の君は 瞬きを繰り返している こちらをちゃんと見ている 僕がいて君がいる それだけなのに 恋人になる日の夜 歩幅を合わせてみる まだ恋人じゃない最後の素振り 愛しては愛される それだけなのに 君と僕の第四話は 夢の続きが知りたくて 同じ朝を迎えたがっている サヨナラがいらなくなる それだけなのに
yuji
6 日前


うわさ話
売れる歌と 売れたい歌は 違うらしい 進みたい場所と たどり着く場所は 違うらしい 着たい服と 似合う服は 違うらしい 忘れたい事と 忘れてしまう事は 違うらしい あと何を間違え続けたら 明日を 違う明日に出来るのだろうか 自分を自分でなぐさめたって 明日を上手に生きれるようになるだけで 昨日聞いたうわさ話が今日には真実になる 着たい服を着て 歌いたい歌を歌った人は どこにたどり着くのだろうか 何を守れたのだろうか 今夜の僕は 売れるためなら何でもする そう思われても構わない いや、そう思われたい
yuji
6月18日


愛を名乗るものよ
窓の外が明るくなると 部屋の暗さにきづく 誰かの成功を見ると 自分が間違いに見えてくる そんな僕に 微笑をくれる君を見ると なんだか 間違いのままの僕が 正解のように思えてきて 新しい過去が見れずに 古びた未来がやってくる 愛なしで生きてみたり 愛なしじゃ生きれなかったり 愛を名乗るものよ 気まぐれなのか必然なのか 愛を名乗るものよ 弱さに付け込まないでくれ 広い空の下で 浅い呼吸を繰り返しているから 昼下がりのあくびが 生き方を教えてくる 都会へ乗り込んだ僕は この星の住人なのかさえ 疑いながら 確かめながら 口元をおさえている この後、この席を立った後 忘れるんだろうけど 今日とか明日とかじゃない 今、苦しいんだ 愛を名乗るものよ 君が全てなんだと言ってくれ 愛を名乗るものよ どうして寂しさも連れて来るの
yuji
6月11日


言の葉が息をする
君の言葉を集めてみる 落ち葉を拾う少女のように 両手いっぱいに抱いた落ち葉を 空高く飛び立たせる この星で音を立てた言葉は ヒラヒラと地球へ帰っていく 肩先に一枚の落ち葉が残る クルクルと指先で回してみる 張り裂けそうな胸の痛み 張り裂けてはくれない胸の痛み いつも半分しか見ていない気がする 葉っぱの表だけとか 手帳に挟むように 思い出に閉じ込めた君の言葉は まだ張り詰めている まだ繋がっている 糸電話ぐらいの距離で そこにいる 言の葉が息をする 君の声で
yuji
6月4日


マーブル模様
人生がコーヒーだとして 君がやっぱりミルクで 僕の表面を音を立てず滑らかに進んでくる 渦を巻くように 心に回り込んでくる 優しく正しさを失い マーブル模様を描く 好きと伝えただけなのに君に欲張りを教えてしまう 不安を確かめるように 熱を帯びていく指先 熱を感じれば感じるほど 唇で閉じ込めようとする 僕の部屋に君の気配が溶けて 夜の湿度を変えていく そうやってキャラメル色に染まっていく 甘さいっぱいの苦さか 苦さいっぱいの甘さなのか 求め合えば合うほど どちらでも構わない 二度と黒と白には戻らない そして戻れない 苦さにおびえる僕と 甘さにおびえ始める君 人生がコーヒーだとして 君がやっぱりミルクで 独り占めしたくて 君を濁らせてしまう
yuji
5月29日
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