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自画自計

散文歌


マジックアワー
画面の45度を狙う 魔法に見えない魔法で 仕方なさそうに 魔法にかかるテレビがあった アンテナを伸ばして 右へ左へと振り回して 空を飛びまわる 君の声を捕まえる電話があった どうだい 魔法みたいな今日はあるかい おとぎ話 みたいな恋に触れているかい 今日僕が唱えた呪文で まだ明日を変えられるの 胸に手を当てて 呼吸を感じたのはいつの事だろう 悲しみを振り払う魔法は分からないけど 夢を見る魔法なら枕元にいつも用意している そんなことしか言ってあげれないけど 赤い糸をたぐるように 君の腰に手を回す
yuji
6 時間前


リバース クロック
時計の針が逆回転する時計がある 金星ですら逆に回ってる空の下で 何の役にもたたない星空を眺めてしまう 乗り込んだ車体にブレーキはない 本命と宿命を乗り違えたとしても 胸のハンドルひとつで回り込んでいく 正義を気取って投げつけた言葉が 誰かに隠れた私の背中を そっと 正しさのナイフで刺してくる リバース クロック 鏡に映った逆向きの私が真実で 見せたい私が息苦しくて 愛の告白 口にすれば楽になれるの 嫌いな私が ほら 一番許せなくて 一番欲しくて
yuji
5 日前


永遠は続く
あんなに欲しいと願った 孤独とか 明日とか差し引いても 欲しかった 選べるものから選んだ 訳じゃない 全部あったとしても 満たせない物 そして時というやつが流れて 手の中を あの時を見つめて どうして欲しかったのかと 永遠はない 終わりはある だから せめて 終わるまで 永遠であってほしい 疑いもせずに 手に入らないものばかり 輝やいている 触れなかったものだけが 綺麗なままで 時間のせいじゃない 僕が汚している 僕の言葉で 僕の仕草で 触れすぎたせいで いっそ 無くしてしまえば 綺麗に輝き続けるの 傷つけては 縫い合わせるような日々だけど 永遠はない 終わりはある それでも 隣で笑う君をみると 何も終わらせられない 終われない
yuji
5月4日


ジェリーフィッシュ
ミシン目で繋ぎ止めていた心の隅を 柔らかい手つきでもぎ取られていく チケットを握らされ 証拠を握られる 振り返る僕 出口も入口も見失う 満たされた水槽 同じ景色を泳ぐ人並み 見つめて見つめられて それだけを許し合って ここは 撮影禁止って書いてあるだけ 愛し方と愛され方が 触れたがっている ジェリーフィッシュ 硝子越しに見た誘惑 白さも突き抜けて 何も求めぬ失色の美しさ 水槽を眺めている 独り言を繰り返している ジェリーフィッシュ 時々泳いだふりをする 誰かの影が邪魔をして 隠し事が増えていく もう硝子をなぞりながら 水槽ごと掴みかけている
yuji
4月29日


守るべきもの
また約束を 自分との約束をひとつやぶった どうせ何も変わらないと 未来ごとゴミ箱へ 眠ることさえ 何のために目を閉じるのかと どうせ使い捨ての今日 二度と戻らない今日 君を悲しませていい理由なんて どこにもなかった 君の優しさに付け込んだ 自分が嫌いになっただけ そんなわがままで 君へサヨナラを口にしました 君は何も言わず 何も聞かず ただうなずくだけでした 拝啓 春の風はやさしいですね 君に偶然出会えそうな気がします 今、僕の横にいる人は 少しわがままだけど よく笑う子でね 毎日が慌ただしくて 手におえない時もあるけど いとおしく思えてね 相変わらずの僕だけど 君が言葉にしなかった約束 それだけは守りたくて 君はときどき 僕に会いに来るけど 僕も君に 会いに行けているでしょうか 春の風に吹かれているでしょうか あの時 去ったつもりの僕だけど 置いていかれたのは 僕で 守るべきものを 残していった君へ
yuji
4月22日


夜の約束
指に飾る宝石 過去の恋を付けたり外したり あの日の約束を ため息で飾ったくすり指 一人のほうが楽だからって 言ってみたけど 恋意外に何をすればいいのか 分からない 悲しい時ばかり 決意をしてきた ほずれた糸を ちぎっては またほどけていく 私の決意 約束の傷跡だけが残る 指先に 包帯を当てる仕草で また指輪を 守りたいものは 守れないもの あなたとした 夜の約束 「また明日ね」を 待っている オーダーメイドした 指先だから 私はまだ あなたに抱かれている
yuji
4月18日
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