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自画自計

散文歌


三流
歴史から学べることが一つあるって 聞いたんだ 人は学ばないって事 歩き方なんて 考えもしなかった だって 歩いてるし 歩けてる したいように してきた訳じゃない なりたいように なってきた訳じゃない なるように なってきた 違う明日が来ると思っている 変わらないと って言いながら 愛し方なんて 考えもしなかった だって 愛してるし 君がそこにいる あの日願った 君さえいればって 願いは 叶えてもらっただろ まさか 忘れてないよね ちゃんと お礼はしたかい ちゃんと 約束は守っているかい 次の願い事をしていないかい どこか 三流みたいな願い方で まだ 願っている
yuji
2 日前


青くなる言葉たちへ
書き残した言葉は その言葉のまま残る どこからどう見ても変わることはない しかしながら言葉は普遍ではない 朝焼けなのか 夕焼けなのか 恋なのか 愛なのか 同じように見えて 意味を違えてくる 感じ方を変えてくる 言葉を並べ続けたなら いつか美しい言葉を残せるだろうか 恋を沢山すれば いつか素敵な恋をするだろうか どうだろうか 5年後の3月、今の言葉たちを見返したとき 「青いな」と呼べたらいい 愛情と懐かしさを持ってそう呼びたい 5年後の3月にまた会おう 青くなる言葉たちよ
yuji
7 日前


Middle 8
電話一杯に 寂しさを詰め込む君 君の寂しさを 分けてもらえたようで 僕の胸は温まる 歌を聴くように 君のお話を聴く 世界に一曲だけの ありふれた名曲を 僕のコーラスで 寂しさは 恋しさですか? そんな問いで 困らせてみたいけど 君の歌は 終わることを知らなくて 僕の歌は サビを迎えられずにいる いっそ迎えに行くよ その寂しさを 電話越しなら言えそうで 君の寂しさはミドルエイトなのか 僕はサビを歌ってしまいそうだ
yuji
3月18日


適温
プラネタリウムを貼り付けた朝に出会う 気付かれないように窓をそっと開ける まだ「好き」の意味がlike程の赤さで こちらをのぞきこむように右と左だけに 今日が綺麗だとは言わない それでも後回しにしてきた 今日が苦しいとも言わない それでも気付き始めている 冷たい部屋の中でふわふわと浮かぶ湯気 珈琲の温もりは少し冷ましたぐらいが お好みで、そのままでいてくれたらと 両手で包んでみるけど それでもふわふわと 愛にも温度があるみたいで それでもうまく計れなくて 愛にも適温があるみたいで それでも冷める気配が無くて まだ触っちゃいけない気がするんだ それでも温もりを感じたくて 恐る恐る口元に運んでしまう そして優しく息を吹きかけてみる 今日が綺麗だとは言わない それでも本気じゃないからって 今日が苦しいとも言わない それでも恋ってどんなだっけ 一口、ほんの一口だけ触れてみる 仕方がないくらいに染込んでくる どうしよう どうしよう
yuji
3月12日


ムード
情熱を口に噛み 言葉が熱を帯びる。 口のしじまに 吐息だけが息をしている。 画廊のような世界が紡ぎ出されては、 逃げ道を失うほどに マスターピースを受けてしまう。 そんな一瞬が 秒数を数え始めても、 ゼロの境地を超えられない。 彗星のシグナルを 受信するよりも先に、 心がムードを感じ取ってしまう。 未来を放棄したわけじゃないのに、 過去をすべて奪い取られていく。 今この、 口づけに。
yuji
3月6日


レジスタンス
負けた事は認めている こんなに痛いんだね 負け方を選んでいる 負けも悪くはないって たどり着いた自販機 押したいボタンが分からなくて 流れもしない涙を 流し込んでいる こちらを散々あおって 背中を押したくせに 突然、自分で自分の過去を人質にとるような 夜の車両で役柄を終えた人達に出会う 結局 そんな景色しか味方にならなくて そうやって敗者の振りばかりで そうやって敗者になれずにいる 誰かを抱いて眠れば 越えられない夜はなかったのに 自分で自分を抱いても越えられない そんな夜を知った 俺は敗者におびえたレジスタンス それでも 逃げだしそうな俺の背中をつかんだ レジスタンス
yuji
2月28日
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