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自画自計

散文歌


サボテンの花
どこにでもある気がしていた 見たくはないけどよく目にする それでも探し方は書いてなくて ダイヤモンドより見つけにくくて 氷は氷のままじゃいられない 溶けることを 溶け方を気にしている 大切なものは沢山あるけど 今はそれ一つあれば構わない そんな瞬間に出会ってしまうと 砂時計を倒してしまうんだよね 欲しい物を手にしたとき 叶えたい夢をかなえたとき 何を感じるのか 何を求めるのか そればっかりはそうなってみないと サボテンの花は夜に咲くらしい 夜に咲くのにはちゃんと訳がある 僕らと似ているね 寂しがり屋だね
yuji
4 時間前


ドラマ
噛みついてみた 孤独に耐えきれなくて 結局噛みつかれて 孤独を味わされる 黙ってみた 両手で耳をふさぐように つまらなそうな顔をされて 消えていった 日曜の終電車みたいな そんな夜しか来なくて 残しておいた道を歩いてるのか 残された道を歩かされてるのか 今日を我慢して ソファーに倒れ込む もう動きたくない そんな気分に襲われる 歩道橋の端っこで 月が引っ掛かっている 一段飛びで駆け上がる 息を切らせながら もう月は空高くに行ってしまってるけど 自分を許す事止めたんだ 逃げ道はあったけど 今夜は君との過去に頼らなくても眠れそう ドラマの場面じゃ ここで誰か現れるけど ドラマの場面に映らない そんな毎日で それはテレビだからって 誰か言ってたけど あの恋愛ドラマより もっとドラマな恋を知っている
yuji
4 日前


メリーゴーランド
君はね 信じたいものを信じるかい それとも 信じれるものを信じるかい 意地悪な質問だね ごめんね 僕はね 切なさを歌いたいのか それとも 歌うから切なくなるのか メリーゴーランド 回し続けている ダッシュボードに閉まって置いたこの気持ち 開けたのは君で 取り出したのは僕で 恥ずかしそうに微笑む君 まさかね 愛って呼ぶには苦しくて 恋って 噛みつきたくて 好きは選ばない 選べない たぶん これは三度目の恋じゃない
yuji
8月25日


私と夢、私と恋
今が嫌いなわけじゃない でも 今のままでいいわけじゃない 一人で座るには自由すぎる席に案内されて 肩を寄せ合うカップルを横目に 運ばれてきた料理が寂しげで 遠くで一人座る誰かを見ている 恋を諦めたわけじゃない 冷めたコーヒーの味みたいな今日で 冷まし方と飲むタイミングを間違えただけ そんな言い訳みたいな恋ばかり 飲み終えたカップの底に 溶け切れなかったシュガー 外は誰かを想う色に染まり始めている 空も街も溶けていくように あなたに伝えたい言葉がある 私に言っておきたい言葉がある 今が嫌いなわけじゃない でも 今のままでいいわけじゃない きっと そうなんだと思う
yuji
8月18日


非常階段
小声で言うのはやめて 謝るように下を向くのはやめて たぶん悪いのは私で たぶん愛し過ぎた私のせいだから 罪をかぶるのはやめて ありがとうって言うのはやめて もう好きじゃない そう言ってくれれば楽になれるのに 非常階段の真ん中あたり 覚えているのは あなたの温もりじゃなくて 冷えた階段のざらつき これが最初で最後の場面 せめて二人だけのエンドロールを あなたの最後の顔が あなたの最後の言葉が分からなくて どうやってここまで帰ってきたのか 思い出せずにいる 私に残されたものは あなたの名前がついたただの数字 コートも脱がずにベッドの上であなたの履歴を眺めている もう他人なの もう会えないの いつまでも終われないエンドロール
yuji
8月11日


僕らのスタンダード
引かれたレールの上に夢や希望があった 誰もが歩けそうなレールの上を ニューミュージックのエイトビートが 僕らの足取りを後押しした いつしか「POP」なんて呼び合って 僕らの常識が 僕らの今日が 僕らの恋が POPに染まった どこで間違えたの どこで踏み外したの 僕らのスタンダード 最終話はいつもハッピーエンドだったのに 恋する事に恋をしていた そんな僕らだった 未熟さと不器用さを愛してた 傷つかないように 傷つけないように 白手袋をした鑑定士の振る舞い いつしか 友達みたいな距離感ばかりで 嫉妬も寂しさも 電車のベルで手を離せない そんな僕らはどこへ 何に気づいたの 何を知ってしまったの 僕らのスタンダード 夢の続きはいつもノンフィクションだったのに
yuji
8月5日
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