言葉の持ち主は僕です
- yuji
- 5 日前
- 読了時間: 1分
少し行った所に大きな本屋がある
キャッチ―なお題で
少し濃い目に化粧した本たちが
私は本ですってアイドルの顔して
凛と立ってみたり
人気者のふうで積み上がってみたりする
最近はお洒落な本屋が増えた
そこにあるのは棚とペーパーと文字だけなのに
色とりどりに咲いてる
僕もお洒落な街で流行の服をまとえば
同じに見えるものだろうか
残念なことに僕は本を読むのが苦手だ
正確に言えば文字を追うのが下手くそだ
追うことに集中して気持ちと風景が遅れてやってくる
字幕の映画を眺めてるようで
本には書き手の責任と権利がある
本は書き手の想いと文字を守る
守られた文字は意味をまとい広がりをみせる
僕も慣れた手口で言葉を操ってみたい
役者のようなアドリブを
何食わぬ顔をして
だけど
ホントもウソも構わず口から出てしまう
感情というオーディオにリズムを取られ
思わず口がライブする
そう思っていても
思っていなくても
僕の口で並べられた言葉たちの権利は僕にある
僕が責任を負わなきゃいけないし
僕しか負えない
だから
好きだと伝えたならば
その権利を全うしたい
それを「一途」と言う名の表題にして
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